酒粕の甘酒にはなぜアルコールが含まれるの?酒粕とアルコールの関係
酒粕は日本酒を絞った残り
酒粕はお酒を絞った後の絞りかすです。酒粕の「粕」は絞りかすの「かす」は同じ意味ということです。絞りかすというと残り物やゴミといったイメージがありますが、本来は日本酒ができる課程によってできるもので、栄養がたくさん含まれているのです。ですから古来より栄養補給として重宝されてきました。それが現在にも受け継がれてきているのです。
酒粕のアルコールは約8%
酒粕はどの程度のアルコール度数なのか気になる人も多いと思います。日本酒をつくる課程でできるのですから、アルコールは当然含んでいるのですが、そのアルコール度数は約8%ということです。ビールのアルコール度数が4%~6%くらいですから、ビールよりもアルコール度数が高いということになります。アルコールの苦手な人にはかなり高めのアルコール度数と言えます。
酒粕甘酒のアルコール度数は?
酒粕甘酒は、沸騰したお湯に原料の酒粕を加えてかき混ぜ、沸騰したら砂糖とお好みで塩をひとつまみ入れることで完成します。酒粕はおよそ8%のアルコール分を含んでいますので、標準的なレシピ(酒粕25g、水200g、砂糖15g)の場合、
およそ0.8%のアルコール度数となります。もちろん、加える酒粕や水、砂糖の量、それから加熱する時間によってもアルコール度数は変動しますが、大体1%程度と考えればよいでしょう。
手作りの酒粕甘酒はアルコールに注意
市販の酒粕甘酒はアルコール度数が1%未満となっています。これは、酒気帯び運転にはならないとされる数値ですが、人によっては微量のアルコールでも酩酊状態になってしまう体質の人もいるので気をつけなくてはいけません。甘酒はアルコールが入っていないから大丈夫という先入観は捨てるべきでしょう。酒粕甘酒で特に手作りの場合は十分にアルコールが飛んでいない場合があるので、なおさらの注意が必要です。